BOC-ATCって何?誰?
一言で書くのは大変なので、ぼちぼち書いていきます。
時折ブログを覗いてみて下さい。
私の時代(約25年前)は、アメリカの大学をアスレティックトレーニング学専攻で卒業(前)後、全国統一の試験をパスすると全米公認アスレティックトレーナー(BOC-ATC)の資格を得られました。合格率は50%も無かったんじゃないかな?
今では大学院を卒業しないと取れません。
ATプログラムでの週日は、だいたい午前中に授業を取り、13時から18時くらいまで実習って感じで、週末は遠征に帯同する日々でした。僕らの時代は3・4年生になるとマイナースポーツ(アメリカンフットボールとバスケットボール以外のスポーツ)の遠征は基本的に学生が1人で行くのが常でした。もちろんまだBOC-ATCを持っていない学生です。結構ビビりながら遠征(サッカーと野球)へ行っていたのを今だに覚えています。
自分ではアスレティックトレーナーの事を「スポーツ現場におけるGeneralsitのSpecialist」と呼んでいます。スポーツに関する知識や技術を広範囲に身につけ(generalist)、スポーツ現場の安全やスポーツ選手の健康管理には絶対に欠かせない特別な職業(specialist)だと思っています。スポーツ現場に我らアスレティックトレーナーがいるこそ、この怪我や患者の状態は私達で対応できるのか?これはより高度な医療機関で診てもらう事が必要なのか?を現場ですぐに判断できます。特に、熱中症、頚椎損傷、心肺停止などに関しては、現場にアスレティックトレーナーがいるかいないかで患者の予後が確実に変わってきます。
そんなアスレティックトレーナーの私ですが、今は現場を離れてパーソナルトレーニングをメインに活動しています。
子供時代に運動につまづいて運動やスポーツから遠ざかった方、でも大人になった今、健康の為に、余暇を楽しく過ごすために運動やスポーツを始めたいが、どうしていいかわからない!?、何から初めて良いかわからない!?、そんな方々はshinaz940856@yahoo.co.jpやコメント欄にて連絡を下さい。
CPAP=ゾウムシ?
睡眠時無呼吸/低呼吸症候群(Sleep Apnea /Hypopnea Syndrome)とは、睡眠中に無呼吸や低呼吸を繰り返してしまう病気です。
自宅でスクリーニング検査を二晩続けて行った結果、軽度と診断されました。
精神障害の為の安眠剤「デエビゴ錠」、「ロゼレム錠」、「ブロチゾラムOD錠」を飲んでいるのですが、夜中に何度も目を覚ますので、ゆっくり眠れるように持続式陽圧呼吸療法(Continuous Positive Airway Pressure)を1ヶ月ほどお試しでやる事になりました。
毎晩こんな感じで寝てます。最初の4、5日は頭のストラップで締め付けられているせいか、結構睡眠が浅く変な夢ばっかり見てました。
最近はほとんど夢は見なくなりましたが、器具を着けても着けなくても、ゆっくり眠っているような気がします。😁
うちの嫁曰く「ゾウムシ」。似てる?
"Go Weevils" UAM
写真:CPAP
写真:Weevils
オリンピック東京2020+1開幕にて
オリンピック開幕にて色々思う。
選手、観客、おもてなしする人たち、役員、運営、審判、アスレティックトレーナー、反対派みんな色々な思いがあるはず。
昔から思いを口にすることが苦手だ。
全ての事象に陰と陽があり、相反するものが常に同時に存在するため、いろんな思いが頭の中で湧き上がり中々まとめられない。だから中々一貫した思いが口にできない。
だけど2年前に立命館大学を辞めた時にアスレティックトレーナーとしての"My Mission "を決めてみた。自分のこれからのAT人生に対する思い=使命だ。それは「子供から大人まで、スポーツ愛好者からトップアスリートまで、日常生活や大好きなスポーツを痛みなく楽しく行えるようにサポートをする」こと。
その時に"My Dream" ってのも考えてみた。できるかわからないが、アスレティックトレーナーとしての最大の思い=夢だ。それは「この日本にアメリカのようなスポーツシーズン制が根付くようにする」。政治権力にもスポーツ省にも全く繋がりがなく、スポーツビジネスの知識もない俺が、死ぬまでに"My Dream"にどこまで近づけるかな?!
乞うご期待!!!
精神疾患とストレッチポール
人の出会い・運命
前回のブログにも書いたが、昨年の12月から自宅から車で1時間ほどかかるH病院(仮名😁)に奥さんに車を運転してもらって通っている。(急に襲ってくる不安で1人で運転できなかったのですが、先日初めて運転して病院まで行きました)
2019年に鹿児島に帰って来てすぐで仕事が全くない(今もほとんどない)頃、大先輩ATCの Y氏のセミナー会場で作業療法士のMさんを紹介された。
10年ほど前から鬱のような症状があった。2018年頃はかなりきつく、嫁さんの「仕事辞めていいよ。私が食わしたる。」の一言で吹っ切れて、将来の見通しも全く立てないまま辞めて、故郷鹿児島に帰ってきた。
仕事を辞めてもそれほど鬱の症状は治らず、パニックになったり、不安症になったり、睡眠障害が出たり、食欲がなくなったり、いよいよ精神病院に真剣に通い始めた。
しばらくしてもあまり改善しなかったので、Mさんに相談、Mさんが働くH病院を紹介される。
病院に行く数日前に実家に立ち寄り病院の話をすると、親父がその病院は西駅(年取った鹿児島県人ならすぐわかる)のすぐ近くかと聞いてきた。グーグルマップで調べてみると歩いて駅まで行ける距離だった。その地図を見て親父が一言、「そこはお前が生まれた病院があったあたりだと思うぞ」。
診察の時に先生にその話をしたら、その通りでした。僕がこの世に生まれるのを手伝ってくれた医師は、今ここで僕の精神病をみてくれている医師のお父さんでした。それを知った瞬間、俺が病気になってここに来るのは、生まれる前から決められていたのかも。ここから俺の人生の第2章が始まります。どんな人生になるかなぁ。
人生って、いろんなところで不思議な出会いがありますね。
脳振盪を疑った時のツール (Concussion Recognition Tool 5)
かなり前のことだが、病院(内科)で看護師さんより問診を受けている息子さんとお母さんがいた。
すぐ隣に座っていたせいもあり、会話が聞こえてしまった。
お母さん「熱はないんですけど、昨晩からずっと頭が痛いって言うんです。」
看護師さん「咳とか身体が怠いとかないですか?昨日何か頭が痛くなるような事しましたか?」
息子さん「特別ないですけど、昨日空手の試合で、頭に蹴りを喰らいました」
それって・・・脳震盪じゃねえか!?
僕らアスレティックトレーナー、特に私みたいにアメリカンフットボールやラグビーの衝突(Collision)スポーツを20年以上見てきた者には、まず最初に頭に浮かんでくる一大事なのだが、一般の方々にとっては、こんなものなのかな〜と。
そのためにも我々アスレティックトレーナーは、死亡事故にも発展しかねない脳震盪に関してもっともっと啓蒙活動をしていく必要があるなと思わされました。
サッカー、柔道、空手、ラグビー、アメフト、ハンドボール、ラクロスなどなど、選手同士の接触が起こるスポーツにおいては、脳震盪はいつでもどこでも起こる可能性があります。
それらのスポーツをプレーしているお子さんをお持ちの保護者の方々、またはそれらのスポーツを教えている指導者の皆さんが、脳震盪を疑った時に使えるのがCRT 5(脳震盪を疑った時のツール)です。子供から大人まで危険な脳震盪を見逃さないために是非活用して下さい。
https://bjsm.bmj.com/content/bjsports/early/2017/04/26/bjsports-2017-097508CRT5.full.pdf
(英語版)
http://sports.hc.keio.ac.jp/ja/athlete-support/files/2020/5/8/26f5c581548b9dd3b074a24343ad8704.pdf
(日本語版)
熱中症対策:水分補給
ちょっと全米公認アスレティックトレーナー(BOC-ATC)らしくスポーツ医学に関することを書いてみました。
この時期熱中症を心配される方は沢山いると思いますが、どんなことをしたら良いのか具体的にわかっている方は少ないと思うので、今日は水分補給の仕方について、簡単に書いてみました。
【全米公認アスレティックトレーナーが教えるシリーズ】
<熱中症を予防するために:スポーツ時の水分補給*>
*スポーツドリンクや経口補水液を含む
<<水分補給>>
1)練習開始2時間前に500mlを摂取
2)練習開始10分前に体重を測定して250mlを摂取
3)練習中15分毎に250mlを摂取
4)練習後に体重を測定
5)体重が練習前と比べて2%以上減っていたら、練習後2時間以内に水分補給や食事を摂って2%以内に戻す。
<<<スポーツドリンクとは>>>
1)糖分濃度5%程度(1リットル中に炭水化物50g)
2)適度に冷えていること(10~15℃)
3)0.3%程度のナトリウム濃度(1リットル中に食塩相当量3g)
<<<<十分に水分補給出来ているか否か?>>>>
練習前後におしっこの色で脱水を確認
レモネードのような色は水分補給が十分なされている
リンゴジュースのような色は水分がかなり足りません。
https://dailynewsagency.com/2014/04/26/dehydration-chart-mkg/
友人のJASPO-ATが教えてくれました。尿の色で脱水を判別できるチャートです。
<<<<<その他>>>>>>
水だけの飲み過ぎも注意が必要(低ナトリウム血症→昏睡状態に陥ります)
エナジードリンクは薦めない。(カフェインが多すぎ)
当方、全米公認アスレティックトレーナー(BOCーATC)として、スポーツの怪我の対応や予防、トレーニング、リハビリなどの基礎知識があり、現在オンライン等でスポーツ障害に関するコンサルティングを行っています。 詳細を知りたい方は、shinaz940856@yahoo.co.jp 東伸介(ひがし・しんすけ)まで。